【ワシントン=田島大志】米国で2日、新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも1回接種した成人の割合が7割に達した。一部の州で接種ペースが鈍く、バイデン政権が目標に掲げた独立記念日の7月4日から、約1か月遅れでの達成となった。
バイデン大統領は2日、ツイッターに「1年前と違い、我々は命を救い、症例を劇的に減らすことができる」と書き込み、接種を継続するよう呼びかけた。米国では感染が再拡大し、最近1週間の新規感染者数は1日平均で6万人を超えている。だが、米疾病対策センター(CDC)によると、最近の1日あたりの接種数はピークだった4月の6分の1にとどまっている。
ワクチン接種を1回受けた成人の割合は、ミシシッピ州が50%、アラバマ州が54%など野党・共和党が地盤とする州を中心に伸び悩む一方、バーモント州87%、マサチューセッツ州85%など民主党が強い州では進んでいる。バイデン氏は「党派の問題ではない。生か死の選択だ」と訴えている。
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