【ワシントン=船越翔】ニューヨーク・タイムズ紙など複数の米メディアは16日、バイデン政権が近く、新型コロナウイルスワクチンの2回接種を完了してから8か月が経過した人に、3回目となる追加接種を推奨すると報じた。米食品医薬品局(FDA)による承認を得て、9月中旬にも医療従事者などへの追加接種を始める意向という。
FDAは臓器移植で免疫力が低下した人などに限って、米ファイザーやモデルナ製の3回目の投与を承認しており、対象を拡大する形となる。報道によると、米政府はインド由来の変異ウイルス「デルタ株」が流行するイスラエルで、時間の経過に伴ってワクチンの有効性が低下するデータが確認されたことを懸念し、年齢や健康状態などに関係なく、追加接種が必要となると判断したという。
一方、ファイザーは16日、同社のワクチンについて、3回目の投与で「抗体が大幅に増えた」とする臨床試験の初期データをFDAに提出したと発表した。追加接種の効果を示した上で、FDAの承認を求めていく方針を改めて強調した。
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