米ニューヨーク州のマンハッタン地区検察官が招集した大陪審は6月30日、トランプ前大統領の一族が経営する「トランプ・オーガニゼーション」と、同社のアレン・ワイセルバーグ最高財務責任者(CFO)を刑事訴追した。複数の米メディアが関係者の話として伝えた。脱税に関連した訴追とみられるが、詳細は明らかにされていない。ワイセルバーグCFOは1日、当局に出頭したという。同日にも出廷し、訴追内容が公表される見通し。
2018年に始まった検察側の捜査で、訴追があったのは初めて。トランプ氏は今回の訴追の対象になっていないが、ビジネスの中核組織であり、長くトップを務めたトランプ・オーガニゼーションが法人として訴追されたことで、影響を受けるのは必至だ。ワイセルバーグCFOの弁護人によると、無罪を主張して争うという。
米メディアによると、ワイセルバーグCFOらは、トランプ・オーガニゼーションから孫の学費や、アパートの家賃などを支払ってもらいながら、適切に納税しなかった疑いがある。こうした便益をめぐる脱税だけで法人が起訴されるのは極めて異例といい、捜査がさらに拡大する可能性もある。
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