2021年1月12日火曜日
中国の気象制御無人機「甘霖-I」、初飛行に成功 新華社 - 新華社通信 - 2021年1月11日
6日、甘粛省の金昌金川空港に駐機する気象制御無人機「甘霖-I」。(金昌=新華社記者/范培珅)
【新華社蘭州1月11日】中国の気象制御無人機「甘霖−I」が6日午後3時24分56秒、甘粛省の金昌金川空港を飛び立ち、30分の初飛行を成功させた。離陸後、無人機の結氷防止や氷除去、大気データの観測、人工降雨剤の散布といった機能は正常に作動し、システムも安定し、性能は設定された条件を満たしていることが管制センターの制御モニターで確認できたという。
6日、甘粛省の金昌金川空港で、けん引車に引かれ離陸地点に向かう気象制御無人機「甘霖-I」。(金昌=新華社記者/范培珅)
開発元である中航(成都)無人機系統のチーフデザイナー、李屹東(り・きつとう)氏は、無人機「翼竜-Ⅱ」の改良版として開発した「甘霖−I」が大型の気象制御無人機で、長距離気象調査や大気データ採集、人工降雨剤の散布、結氷防止・氷除去と言った機能を備え、厳しい気象条件下での作業も可能で、気象制御作業の効率を大幅に高めたと紹介した
6日、甘粛省の金昌金川空港で、気象制御無人機「甘霖-I」の初飛行の準備をする技術者。(金昌=新華社記者/范培珅)
祁連山の生態環境を修復するため、同省は2019年3月、大型無人機を使った気象制御に先駆けて取り組み、中国気象局や中国航空工業集団などと緊密に提携し、1年以上を費やして開発を進めてきた。「甘霖−I」はすべての数値が設定条件を満たし、最終技術鑑定も終えたという。
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