核兵器禁止条約が発効した22日、カナダ在住の被爆者、サーロー節子さん(89)が条約発効を記念するオンラインイベントにビデオメッセージを寄せ、「(核兵器の禁止が国際条約になったことで)被爆者がもう忘れ去られることはない。無視されることもない。世界中の人々との絆を感じている」と語った。
サーローさんは「喜びの大きさは言い表せない」と発効を評価。「最終ゴールに向かう最初のステップだ。核兵器の完全な廃絶を達成するまで私たちを見守っていてくださいと、広島や長崎で亡くなった人々の魂に報告した。未来の世代のために私たちの取り組みは続く」と述べた。
核禁条約の批准を各国に働きかけている国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のフィン事務局長は、日本など核保有国の「核の傘」の下にある国を念頭に「あなたがたは違法な大量破壊兵器の保有と潜在的な使用をほう助し、けしかけている」と述べ、条約に対する姿勢を変えるよう求めた。【ニューヨーク隅俊之】
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