米民主党のジョー・バイデン新大統領(78)が20日正午前(日本時間21日午前2時前)、首都ワシントンで開かれた就任宣誓式で、職務の遂行と合衆国憲法の堅持を宣誓し、第46代大統領に正式に就任した。史上最高齢での就任。副大統領には女性として初めて黒人のカマラ・ハリス氏(56)が就いた。民主党は4年ぶりの政権返り咲き。バイデン氏の任期は2025年までとなる。
バイデン氏は連邦議会議事堂前で行われた宣誓式で、バイデン家で代々受け継がれ、09年の副大統領就任時にも使用した聖書に手を置き宣誓。その後の演説では「米国の結束」をテーマに演説し、新型コロナウイルス危機と深刻な社会分断の克服を呼びかける。
演説後は、オバマ(民主)、ブッシュ(共和)、クリントン(民主)の歴代大統領と共にワシントン近郊のアーリントン国立墓地を訪れ、無名戦士の墓に献花。党派を超えた融和をアピールする。同日に退任したトランプ前大統領(共和)は就任式を欠席した。
バイデン氏は午後にホワイトハウスに入り、温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」への復帰やイスラム圏からの入国禁止令の撤回など、十数本の大統領令を発出する予定だ。【ワシントン高本耕太】
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