2021年1月21日木曜日

WHO、一連のコロナワクチン承認へ 貧困国に迅速供給=内部文書  Reuters - 2021年1月21日

[ブリュッセル 20日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)が貧困国に対する新型コロナウイルスワクチンの迅速な供給に向け、向こう数週間から数カ月にかけて一連のワクチンを承認することが、ロイターが入手した内部文書で分かった。 1月7日付の文書によると、WHOは英アストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発したワクチンについて、インドのセラム・インスティチュート・オブ・インディアが製造したものを1─2月に、韓国のSKバイオサイエンスが製造したものを早くて2月末に承認する。 このほか、中国の中国医薬集団(シノファーム)とシノバック・バイオテック(科興控股生物技術)がそれぞれ開発したワクチンを早くて3月に承認。米モデルナ製ワクチンは2月末、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製ワクチンは早くて5─6月に承認するとした。 ロシアのワクチン「スプートニクV」 については、WHOに承認申請が出されているが、現時点では承認の時期は決まっていないとしている。 WHOは主導するコロナワクチンの公平な供給を目的とした国際的な枠組み「COVAX」の下で、年内に供給が予想されているワクチン少なくとも20億回分のうち、少なくとも13億回分を貧困国に振り向けたい考え。ただ資金不足のほか、富裕国が自国のために大量のワクチンを確保したため、計画は苦戦している。

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