2021年1月21日木曜日

トランプ氏、元側近バノン氏ら73人に恩赦 退任直前に BBC News - BBCニュース - 2021年1月20日

米ホワイトハウスは20日、ドナルド・トランプ大統領がスティーブ・バノン元首席戦略官ら73人に恩赦を与えたと発表した。バノン氏はメキシコ国境の壁建設費用をめぐる詐欺罪で2020年8月に起訴された。 アメリカでは20日正午、ジョー・バイデン氏が新たな大統領に就任する。バノン氏らの恩赦は、トランプ氏の大統領最終日に日付が変わってからまもなく発表された。 バノン氏は2016年大統領選で、トランプ氏の選挙戦のテーマ構築に大きく貢献した人物。 トランプ氏は、バノン氏ら73人に恩赦を与えたのに加え、70人の刑を減刑した。 それらには、銃器所持で有罪を認めたラッパーのリル・ウェイン氏への恩赦や、銃器所持で実刑判決が下されたラッパーのコダック・ブラック氏、汚職などの罪で実刑判決を受けたデトロイトのクワメ・キルパトリック元市長の減刑が含まれている。 トランプ氏をめぐっては、自らや家族が訴追されるのを予防するため、事前に恩赦を出すのではないかとの見方が出ている。 これまでのところそうした恩赦は出ていないが、トランプ氏は20日正午までは大統領として、さらなる恩赦を与えることができる。 ただ、大統領が自身や家族に事前の恩赦を出した例はない。大統領にそうした権限があるのかも不透明だ。 トランプ氏は「反乱を扇動した」として、議会下院で今月13日に弾劾訴追された。今後、上院で弾劾裁判にかけられる見通しだが、日程は決まっていない バノン氏は何を? トランプ氏の元側近のバノン氏と他の3人は、アメリカとメキシコとの国境に壁を建設するための「We Build the Wall(自分たちが壁を造る)」募金活動で、数千人から資金を詐取したとされる。 この募金活動は2500万ドル(約26億4000万円)を集めた。訴えによると、バノン氏はこのうち少なくとも100万ドルを受け取り、その一部を私的な費用の支払いに当てたという。同氏は無罪を主張している。 ホワイトハウスは声明で、バノン氏は「保守運動の重要なリーダーであり、政治的洞察力で知られる人物」だと説明。検察が「政治的プロジェクトへの彼の関与に関連した」容疑で同氏を「追及」していたとした。 アメリカでは退任を控えた大統領が恩赦を与えるのはよくあることだ。トランプ氏はここ数カ月の間に数十件の恩赦や減刑を認めてきた。 元選対本部長のポール・マナフォート氏(資金洗浄罪などで有罪)やすでに禁錮刑の執行を免除した盟友ロジャー・ストーン元被告(連邦議会への偽証罪で有罪)、娘婿ジャレド・クシュナー氏の父親らに対して恩赦を与えた。

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