年内の特例承認へ向けて、現在調整が行われているのが、コロナの飲み薬です。どのような薬なのでしょうか?
■“コロナ飲み薬”年内にも承認へ
感染者の減少が続くなか、政府に新たな動きがありました。
厚生労働省が新型コロナウイルスの治療薬としては初めて、飲み薬を年内にも特例承認する方向で、調整していることが分かりました。
軽症者用の飲み薬を巡っては、菅義偉前総理も年内の実用化を目指すとしていました。
菅義偉総理大臣(当時):「軽症者が、自宅で使える飲み薬についても、早ければ年内を目指して、開発が進められており、承認次第、投与できるよう、交渉をしっかりと進めております」
今回、承認に向けて動き出した飲み薬とは、アメリカの製薬会社「メルク」が開発した抗ウイルス薬「モルヌピラビル」です。
軽症から中等症の患者向けの飲み薬で、臨床試験では、症状が出た患者に一日2回、5日間にわたって投与したところ、入院や死亡のリスクをおよそ50%減らす効果があったといいます。
米国立アレルギー感染症研究所・ファウチ所長:「素晴らしい結果だ。軽症のうちにこの薬を接種できれば、入院したり、死亡したりするリスクを減らすことができる」
■2社の飲み薬…将来的に併用も
現在、軽症者のためにできる治療は、抗体カクテル療法などの点滴で、承認されれば、新型コロナでは初めての飲み薬となります。
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