【北京=小川直樹】日本製鉄から特殊鋼材の特許権侵害で提訴された中国の鉄鋼大手・宝山鋼鉄は15日、日鉄と裁判で争う方針を明らかにした。
宝山は読売新聞の取材に対し、グローバル企業として国内外の事業で各種法規を厳格に順守していると強調。「日本製鉄の一方的な主張は認めない。技術特許訴訟に対して応訴し、会社の権益を断固として守る」と主張した。知的財産権の争いは厳格かつ科学的な証拠に基づくべきだとし、これまでの協議で日鉄に証拠の提出などを求めたが、何度も拒否されたと主張した。
宝山は鉄鋼世界最大手の中国宝武鋼鉄集団の子会社。日鉄は14日、電動車のモーターなどに使う「無方向性電磁鋼板」と呼ぶ特殊鋼材の特許を侵害されたとして、トヨタ自動車と宝山を相手取り、それぞれ約200億円の損害賠償を求めて提訴した。
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