[カービスベイ(英イングランド) 13日 ロイター] - イタリアのドラギ首相は13日、主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)の共同声明について、西側諸国と中国の違いについて率直な意見を表明する必要があったと記者団に述べた。
中国の広域経済圏構想「一帯一路」への参加についても、慎重に見直していく方針を示した。
共同声明では、中国に対して人権尊重や新型コロナウイルスの発生源に関する調査を求めた。
ドラギ氏は「(中国は)多国間のルールに従わない専制国家で、民主主義世界と同じ世界観を共有していない」とし、「協力する必要はあるが、共有できないもの、受け入れられないものについては率直に指摘する必要がある。米大統領は沈黙は共犯だと述べた」と発言した。
イタリアが中国の一帯一路に参加していることについて、首脳会議で言及はあったかとの質問には、それはなかったが「具体的な合意内容について、慎重に見直していく」と述べた。
G7首脳会議では、一帯一路に対抗する途上国向けの新たなインフラ支援構想で合意した。
イタリアはドラギ首相が就任する前の2019年、経済活性化のため、主要西側諸国で初めて一帯一路を支持した。
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