ツイッターに不適切な投稿をしたとして訴追請求された仙台高裁の岡口基一判事(55)について、国会の裁判官訴追委員会(委員長・新藤義孝衆院議員)は16日、罷免を求め、弾劾裁判所に訴追する決定をした。訴追決定は2012年以来で10件目。会員制交流サイト(SNS)の投稿を理由に訴追されたのは初めて。
近年の訴追は刑事事件で有罪となったケースに限られており、岡口判事は訴追委の聴取に「表現の自由の一環として保護されるべきだ」などと不訴追を求めていた。これまでの訴追9件のうち7件は弾劾裁判で裁判官が罷免されている。
この日の訴追委には20人の委員全員が出席し、3分の2以上が訴追に賛成した。決定後、新藤委員長は「具体的な根拠は弾劾裁判で明らかにする。慎重かつ積極的に議論を行った結果だ」と述べた。
岡口判事は17年、東京都江戸川区の女子高生殺害事件に関し「無残にも殺されてしまった」などと投稿。18年には、飼い犬の所有権をめぐる訴訟について「あなたこの犬を捨てたんでしょ?」と投稿し、遺族らが国会に訴追請求した。
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