タイの「立憲革命」から89周年となった24日、軍事政権の流れをくむプラユット政権の退陣や、軍政下で定められた憲法の改正などを求める反政府デモがバンコクで行われ、数百人が国会に向けて行進した。
現憲法は軍政が事実上任命した上院議員が首相指名選挙に参加できるなど、軍の影響力行使を許す内容となっている。デモ隊はこの日、絶対王制から立憲君主制に移行した1932年の立憲革命の記念日に合わせて、「国民主権」の原則に沿った憲法に改めるよう求める公開書簡を国会あてに出した。
タイでは昨年以降、王室改革要求を含む反政府デモが続いているが、政権側の弾圧や新型コロナウイルスの感染拡大が相まって、大規模なデモはしばらく行われていなかった。
この日は不敬罪で起訴され、保釈中の一連のデモのリーダーらも参加。夜にはバンコク中心部で集会を開いた。(バンコク=貝瀬秋彦)
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