イタリアを訪問中の茂木敏充外相は29日夜(日本時間30日朝)、主要20カ国・地域(G20)外相会合などへの出席を終え、オンライン形式で記者会見した。今秋に予定されるG20首脳会議に向けて「G20が協調して新型コロナウイルスからの回復を主導していくことで一致した」と強調した。
対面によるG20外相会合は2年ぶり。茂木氏は、新型コロナ収束後に世界経済の回復が進むことから、発展途上国にインフラ整備資金などを融資する開発金融の透明性を向上させる必要性を訴えたと説明した。開発金融を巡っては、途上国が中国から過大な借金をし、インフラ施設を中国へ明け渡す「債務のわな」が国際問題になっている。
茂木氏は「持続可能な開発のための資金調達」などがテーマとなった開発相会合にも出席。会見では「資金ソース(資金源)の多様化が不可欠だ。G20が率先し、国際ルールの順守や開発資金の透明性の確保に取り組む重要性を指摘した」とした。【飼手勇介】
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