2021年7月17日土曜日

高濱 賛 - JBpress - 2021年7月17日  米権威が警告、東京五輪の「危険性」

 【ワクチン接種の現状】

一、コロナウイルスの変種「デルタ株」は従来型よりも感染力が強く、悪性である。デルタ株は現在世界各地で蔓延し始めている。

 ワクチンは一部の国で接種が進んでいるが、日本では全人口の5%しかワクチンを接種していない。これは経済協力開発機構(OECD)参加国の中でも最も低い接種率だ。

*1=7月15日時点の接種状況は、1回目接種者は4094万9434人で全人口に占める割合は32.21%、2回目接種者は2576万5094人で 20.27%(https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/vaccine/)。

一、ワクチンを開発・製造したファイザーとビオンテックはオリンピック参加選手全員にワクチンを提供すると申し出たが、東京五輪前にすべての選手にワクチンが行き渡る保証とはなっていない。

 100か国以上の国ではワクチンは許可されていないか、入手困難だからだ。

一、さらに選手の一部は、ワクチンが身体に支障をきたしたり、倫理・道徳上の理由から接種を拒否する事態も生じており、IOCが強制することはしないことを決めている。

 また国によっては、15歳から17歳の選手はワクチンを接種できない。逆に、体操、水泳、飛び込みなどの競技種目では12歳の選手もおり、接種を認める国も出ている。

一、ワクチン接種に関しての共通した基準がないことから、東京五輪参加選手の中からウイルスに感染するものが出てくるかもしれないし、感染した選手らが200か国に上る国にそれぞれ帰国する際にウイルスを持ち帰るリスクは避けられない。

0 件のコメント:

コメントを投稿