新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)が始まって以来、数多くの世界的連帯が呼びかけられてきました。
しかし残念ながら、呼びかけるだけではパンデミックを終わらせることも、気候危機の影響を回避することもできません。
今こそ、連帯を実践で示すべき時です。
イタリア・ベネチアで開かれるG20財務大臣・中央銀行総裁会議は、3つの点で連帯を試される重要な場となります。その3つとは、ワクチン、開発途上国への経済支援、そして気候問題です。
ワクチン格差は人類を危険にさらす
まずは1つ目のワクチンから始めましょう。世界のワクチン格差は、私たちすべてを危険にさらします。ワクチン未接種の人たちに感染が広がる間に、新型コロナウイルスは感染力か致死率がより高い、もしくはその両方が高い変異株へと変異を繰り返します。
私たちは今、ワクチンと変異株の競争の中にいます。もし変異株が勝利すれば、パンデミックでさらに何百万もの人々が死亡し、世界的な回復が何年も遅れる可能性があります。
一部の先進国で70%の人々がワクチン接種を済ませている一方で、低所得国ではその数値は1%未満です。連帯とは、全ての人が迅速にワクチンを受けられるようにすることを意味します。
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