2020年1月5日日曜日


© PETER PARKS / AFP オーストラリアのニューサウスウェールズ州ベートマンズベイ南方のモルヤで、森林火災の消火に当たる消防隊員(2020年1月4日撮影)。
【AFP=時事】大規模な森林火災が猛威を振るっているオーストラリアで5日、幹部からボランティアまでさまざまな消防関係者が、スコット・モリソン(Scott Morrison)首相の危機対応を激しく批判した。数か月間続いている消火活動の負担が顕在化しつつある。
 テレビ取材でモリソン首相をこき下ろした発言がインターネットで拡散した消防隊員のポール・パーカー(Paul Parker)氏(57)はAFPに対し、豪政府、特にモリソン首相の対応に「あきれ返った」と語った。
 また、昨年9月の火災発生以降、少なくとも3人の消防隊員が殉職している中、消火活動で疲れきっている大勢のボランティアが「(火災)現場に行くことを望んでいる」とした首相の発言を感情もあらわに非難。消防隊員らは「命がけで」消火活動を行っているとした上で、「俺は地元のネリゲン(Nelligen)とオーストラリア国民のためにやっているんだ。スコット・モリソン、おまえや政府のやつらのためじゃない」と強調した。

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