豪消防関係者、モリソン首相を激烈批判 顕在化する消火の負担
【AFP=時事】大規模な森林火災が猛威を振るっているオーストラリアで5日、幹部からボランティアまでさまざまな消防関係者が、スコット・モリソン(Scott Morrison)首相の危機対応を激しく批判した。数か月間続いている消火活動の負担が顕在化しつつある。
テレビ取材でモリソン首相をこき下ろした発言がインターネットで拡散した消防隊員のポール・パーカー(Paul Parker)氏(57)はAFPに対し、豪政府、特にモリソン首相の対応に「あきれ返った」と語った。
また、昨年9月の火災発生以降、少なくとも3人の消防隊員が殉職している中、消火活動で疲れきっている大勢のボランティアが「(火災)現場に行くことを望んでいる」とした首相の発言を感情もあらわに非難。消防隊員らは「命がけで」消火活動を行っているとした上で、「俺は地元のネリゲン(Nelligen)とオーストラリア国民のためにやっているんだ。スコット・モリソン、おまえや政府のやつらのためじゃない」と強調した。
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