2020年1月8日水曜日


 
 日本政府は8日午前、イランによるイラクの米軍基地への攻撃を受け、国家安全保障会議関係閣僚会合を首相官邸で開き、情報収集を進めた。これに先立ち、安倍晋三首相は官邸で記者団に「この後、直ちに報告を受ける」と述べた。政府は11~15日の日程で予定した首相のサウジアラビアなど中東3カ国訪問を延期する調整に入った。
 外務省幹部は「米、イラン双方に自制を求める外交努力は続けないとならないが、大変なことになった。米国の反応も見ないとならない」と述べた。別の幹部は「今は情報収集中。米国も被害状況を調べているところだ」と説明した。政府高官は「詳細は把握していない」と述べるにとどめた。
 首相は6日の記者会見で中東情勢について「現状を深く憂慮している。すべての関係者に緊張緩和のための外交努力を尽くすことを求める」と述べ、米国、イラン双方に自制を求めていく姿勢を示していた。【鈴木一生、竹地広憲】 
  

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