2021年1月11日月曜日

米下院、トランプ氏弾劾決議案採決へ 可決なら2度目  朝日新聞社 - 朝日新聞デジタル - 2021年1月11日

 トランプ米大統領の支持者が連邦議会議事堂に乱入した事件をめぐり、民主党のペロシ下院議長は10日、トランプ氏の職務を停止する憲法上の手続きを進めるよう、ペンス副大統領に求める決議案を11日に下院(定数435)に提出する考えを明らかにした。全会一致の賛同を求め、得られなければ12日に採決を行い、ペンス氏が24時間以内に手続きをするよう要求するという。また、弾劾(だんがい)訴追の決議に向けた動きも進めるという。  ペンス氏が職務停止の要求に応える可能性は低く、弾劾訴追の決議は、早ければ週半ばにも採決される見通しだ。下院は民主党が多数を占めており、全員が賛同すれば可決される。トランプ氏にとっては2019年の「ウクライナ疑惑」に続き2度目の弾劾訴追となる。米史上、2度弾劾訴追された大統領はいない。  米憲法修正25条4項では、副大統領と過半数の閣僚が「大統領の執務遂行が不可能」とみなして議会に通知すれば、職務が停止され、副大統領が大統領代行となる。ペロシ氏は民主党議員への書簡で、この手続きをペンス氏に求めるとした。そのうえで、「憲法と民主主義を守るためには、急がなければならない。この両方に対する切迫した脅威だ」と述べ、大統領選の結果を覆そうと、支持者に議事堂での抗議を呼びかけたトランプ氏の責任を徹底追及する構えをみせた。

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