2021年7月12日月曜日

捨てられる野菜や果物、粉砕・熱圧縮でコンクリートの4倍強度の建材に…食品ロス削減に期待 読売新聞 - 読売新聞 - 2021年7月8日 

  *😁😍😊、食品ロスは、全国民が賞味期限に対する誤解をわかってもらう事から*捨てられる野菜や果物が建物の一部に――。植物由来の廃棄食材から、最大でコンクリートの4倍近い強度の建材をつくる技術を開発したと、東京大生産技術研究所のチームが発表した。食べられるのに廃棄される「食品ロス」の削減や、タマネギの皮など元々食べられない部分の有効活用につながるとしている。

 

 チームの酒井雄也准教授(持続性建設材料工学)らは、キャベツやイヨカン、アオサなど15種類の植物・藻類を乾燥して粉砕。約100度、約200気圧の条件で熱圧縮し、コンクリートより頑丈な素材に加工することに成功した。

 熱で軟化した糖類が、粉末同士の隙間を埋め、強度を高めたと考えられるという。原料の色や香り、味を残すことも可能で、タイルやブロックなど様々な用途に使える。木材と同様の耐水処理をすれば雨に濡(ぬ)れる屋外でも使用できるとしている。

 

 環境省によると、国内では毎年、食材の可食部が約600万トン、不可食部が約2000万トン廃棄されているとみられる。半数は肥料や飼料になるが、残りの大半は焼却・埋め立て処分されるという。

 徳島大の高木均教授(エコマテリアル工学)の話「粉砕、熱圧縮による植物由来素材の例はあるが、廃棄食材に着目したのは興味深い。実用化に向け、コストや品質の安定性などが課題になる」

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