2020年10月13日火曜日

英国のコロナ対策は「3密+2」 日本版に2項目を追加  朝日新聞社 - 朝日新聞デジタル - 2020年10月12日 2は大声と時間 volumeとdurationn

 新型コロナウイルスの感染者が再び急増している英国で12日、首相官邸で開かれた英政府の記者会見に出席したイングランドのジョナサン・バン・タム副主任医務官が、日本が感染防止のために掲げる「3密」(英訳は3Cs)を紹介した。これに独自の2項目を加え、英国流の「3密+2」を披露した。  英国では9月から感染者が急増し、1日の新規感染者が1万5千人を超える日もある。英メディアによると、ジョンソン政権は、感染拡大が特に深刻な地域でパブなどの閉鎖を含む厳しい感染抑止策を検討している。  こうした措置に、効果が見込める科学的根拠はあるのか――。12日の記者会見でそう問われたバン・タム氏は「ウイルスが拡散する条件は、日本の『3密』の助言にうまく要約されている」と切り出し、3密の概念を説明した。日本政府は3密を3Cs(Closed spaces,Crowded places, Close-contact settings)と訳して海外向けに広報している。  バン・タム氏はこれに独自のDとVを加えた。Dはduration(継続期間)で、3密の状態が長く続くこと。Vはvolume(音量)で、歌ったり叫んだりすることでウイルスが遠くに飛び、感染が加速する強力な証拠があるとし、「これらの要素が当てはまる状況を許せば、ウイルスは拡散する」と語った。  英国では日本は感染をうまく抑え込んでいる国の一つとして認識され、その理由の一つに「3密」キャンペーンが注目されることがある。世界保健機関(WHO)も7月、避けるべき状態として3密を英語で紹介している。(ロンドン=下司佳代子)

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