[フランクフルト 20日 ロイター] - ドイツ自動車大手ダイムラーのオーラ・ケレニウス最高経営責任者(CEO)は19日、中国は今後10年間、メルセデス・ベンツにとって最大の成長市場であり続けるとの見通しを示した。世界的に貿易摩擦が深刻化していることから、需要の変化を把握して生産拠点を調整する方針を示した。
ケレニウス氏は、フランクフルトの記者協会とのビデオ会議で、米中貿易問題など、当事者間の協議が難航し状況がかなり厳しくなっていると指摘し、「我々は生産拠点に着目し、合理的な場所を探し移転する必要がある」と述べた。
「昨年は中国で約70万台の乗用車を販売した。次いで米国で(販売は)32万─33万台だった」という。
ケレニウス氏は「今後10年は、中国で最も高い成長を予想する」と述べ、中国市場を重視する姿勢を示した。
英国と欧州連合(EU)の通商などの交渉について、ぎりぎりの歩み寄りを期待するとしながらも、合意できず移行期間を終了した場合、英国の販売を踏まえ同国に生産拠点を置かない方針を示した。
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