ケチャップや野菜ジュースを手がけるカゴメ(名古屋市)は、子どもに無料か低価格で食事を提供する「子ども食堂」の運営団体を支援する財団を設立した。子ども食堂の数は増えているが、活動資金の確保が課題とされており、食材や備品の購入を助成する。
一般財団法人「カゴメみらいやさい財団」を1日に立ち上げた。カゴメ株の配当金を原資に、食にかかわる社会貢献活動に取り組む団体に助成金を出す。初年度となる2021年度の助成申請は11月から受け付け1件の限度額50万円、計3千万円の助成を予定する。
NPO法人「全国こども食堂支援センター・むすびえ」の調査によると、全国の子ども食堂は19年時点で3718カ所で、前年の1・6倍に増えた。また農林水産省の調査によると、開催頻度は「月1回程度」が多く、運営費の確保が課題になっているという。
カゴメは財団設立にあたり、キユーピー(東京)が17年に設立した「キユーピーみらいたまご財団」の活動を参考にしたという。
理事長に就いたカゴメの山口聡社長は1日のオンライン会見で「食事の提供と居場所づくりという重要な役割を担う子ども食堂が安心して活動できるよう、お役に立ちたい」と話した。(竹山栄太郎)
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