[東京 18日 ロイター] - 財務省は2021年度から利付40年債の隔月発行額を1000億円積み増し、同年債の年間発行額を3兆6000億円とする見通しだ。利付債では、物価連動国債や流動性供給も含め、20年度2次・3次補正後の月額発行額を据え置く。一方、借換債の増発要因となる割引短期債は年間発行額を減額する方向だ。
次年度予算案の閣議決定と併せて発表する21年度の国債発行計画に盛り込む。40年債の増発は2年連続で、生命保険各社からの需要に応え、年6000億円上積みする。
40年債を除く年限債は累次のコロナ対策で7月から増発した。21年度計画では30年債や20年債、10年債、5年債、2年債、物価連動債、流動性供給のいずれも月額発行額を維持する。割引短期債の年間発行額は4兆4000億円減額する。
市中向けのカレンダー発行総額は21年度に220兆円台と、20年度の212兆3000億円に続いて過去最大の規模に膨らむ。
(山口貴也)
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