2020年12月19日土曜日

中国で国産コロナワクチン接種が本格化 当局、深刻な副作用「ない」と強調 毎日新聞 - 毎日新聞 - 2020年12月19日

 中国保健当局は19日の記者会見で、今冬から2段階に分けて新型コロナウイルスのワクチン接種を行い、集団免疫の獲得を目指すと発表した。また、中国の国産ワクチンでは重大な副作用は起きていないとも強調した。  第1段階では生鮮市場や公共交通機関、入管・税関関係者を中心に接種する。その後、ワクチン生産量の拡大などに合わせて、国内数億人の高齢者らに接種範囲を広げ、最終的に集団免疫の獲得を目指す。  一方、すでに医療関係者など特にリスクの高い業務に従事する100万人程度が緊急使用で接種を受けたが、これまでに確認された副作用は頭痛や発熱、食欲不振、嘔吐(おうと)などで、いずれも重大なものではないと説明した。  中国の国産ワクチンは現在5種類が最終段階の治験に入っている。製薬大手の中国医薬集団(シノファーム)などの3種類は、中国外での治験で計7万5000人が接種しているが、その過程でも深刻な副作用は報告されていないという。だが、ワクチンの有効性などに関する具体的なデータについて、保健当局者は「近く関連材料が関係機関に提供されるだろう」と述べるにとどめた。  ワクチンの公式な承認は、こうしたデータを検討したうえで行われる。【北京・米村耕一】

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