2020年9月1日火曜日

新型コロナ「ワクチン開発」の現在地 世界と日本の動きに違いは?  AERA dot. - 2020年9月1日  世界保健機関(WHO)の発表によれば、世界では8月25日現在で31種類が人に投与する治験に入っており、142種類が治験前の段階にある。英オックスフォード大と英製薬大手アストラゼネカが開発中の「ウイルスベクターワクチン」など6種類が、1万人以上で発症や重症化を防ぐ効果をみる第3相試験に入っているという。 ■異例のスピードで治験  前出の岡田教授は、中でも「核酸ワクチン」と呼ばれる新しい種類のワクチンに注目する。 「今回はウイルスのDNA配列が早く公開されました。核酸ワクチンは、そのDNAを使って人にとっては異物である『スパイクたんぱく質』を体内に発現させて、免疫を作ります。従来のワクチンはウイルスそのものを5~10年かけて不活化したり弱毒化したりしていましたので、今回は極めて異例なスピードで治験に入っています」  日本国内で最初に治験が始まり、製薬企業アンジェス(大阪府)と大阪大が共同開発する「DNAワクチン」もその一つだ。ほかには、塩野義製薬が国立感染症研究所と共同開発する「組み換えたんぱくワクチン」、KMバイオロジクス(熊本市)が東京大学医科学研究所などと進める「不活化ワクチン」などの候補がある。(編集部・小田健司) ※AERA 2020年9月7日号抜粋 日本製は安心?

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