2020年9月9日水曜日
アストラゼネカ、コロナワクチン試験中断 安全性懸念で Reuters - 2020年9月9日
[8日 ロイター] - 英製薬大手アストラゼネカは8日、新型コロナウイルスワクチン候補の後期臨床試験を中断したと発表した。被験者1人に説明できない疾患が生じたため。アストラゼネカの広報担当者は、「標準の審査プロセスにおいて、独立委員会による安全性のデータ見直しを行うためワクチン投与を自主的に中断した」との声明を発表した。ワクチン候補は英オックスフォード大学と共同開発中で、臨床試験は米国や英国などでさまざまな国で実施している。疾患が生じた被験者は英国で報告された。試験中断について最初に報じた医科学メディア「スタット」によると、被験者は回復する見込みだが、安全性の問題の内容や発生時期は今のところ不明。スタットによると、同様の反応の兆候を調査するため、アストラゼネカの他のワクチン試験や、他のワクチンメーカーが行っている試験にも影響が及んでいる。アストラゼネカの試験に資金を拠出している米国立衛生研究所(NIH)はコメントを控えた。アストラゼネカの声明は「大規模な臨床試験では偶然に病気が発生するが、注意深く独立した調査が行われなければならない」としている。アストラゼネカの米上場株は引け後の時間外取引で8%超下落。一方、ワクチン開発で競合する米モデルナは4%超、米ファイザーは1%弱、それぞれ上昇した。モデルナは、自社が実施中しているワクチン試験への影響は現時点で承知していないとしている。
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