2020年8月14日金曜日
ロシア製コロナワクチンの臨床試験、比大統領は接種見送り AFPBB News - AFPBB News - 2020年8月13日
【AFP=時事】フィリピンは10月から、ロシアが開発した新型コロナウイルスのワクチンの大規模臨床試験を開始する。ロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領は自身が「実験台」になるとしていたが、大統領報道官は13日、規制当局が安全性を保証してからの接種になると説明した。
ロシアのワクチンをめぐっては、その有効性に懐疑的な見方が強まっている。だが、ドゥテルテ氏はワクチンへの「絶大な信頼」を表明し、臨床試験のまさに最初の実験台になると述べていた。
ロシアの出資によりフィリピンで実施される第3相試験は来年3月末に終わる予定だ。ハリー・ロケ(Harry Roque)報道官は、第3相試験終了から数週間過ぎた5月1日以降に、大統領のワクチン接種が予定されていると説明した。
食品薬事管理局(FDA)は来年4月にワクチンを承認する予定。ロケ報道官は「必要とされる全試験終了後、5月1日に大統領警護隊が(ワクチン接種を)大統領に許可するだろう」と述べた。
ロシアは11日、新型コロナウイルスに対して「持続可能な免疫」をつくる世界初のワクチンを開発し、2000人を対象とした臨床試験の最終段階に入っていると発表した。このワクチンはロシアのガマレーヤ疫学微生物研究所(Gamaleya Research Institute of Epidemiology and Microbiology)と国防省が開発を手掛けており、旧ソ連が1950年代に打ち上げた人工衛星にちなんで「スプートニクV(Sputnik V)」と名付けられた。
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