2020年8月24日月曜日
米国務長官、イスラエル到着し中東歴訪開始 イスラエル・UAE合意ふまえイラン包囲網強化 産経新聞 - 2020年8月24日
【カイロ=佐藤貴生】ポンペオ米国務長官は24日、イスラエルに到着して中東諸国の歴訪を始めた。トランプ米政権の仲介でイスラエルと国交正常化で合意したアラブ首長国連邦(UAE)も訪れ、両国の関係強化を後押しする。また、他のアラブ諸国にもイスラエルとの関係改善を求め、イランの封じ込めを強化する狙いだ。欧米メディアによると、トランプ氏の娘婿のクシュナー米大統領上級顧問も来月初めにサウジアラビアなどを訪問予定で、イラン包囲網の構築に向けて外交攻勢が強まりそうだ。
歴訪は28日まで。ポンペオ氏はイスラエルとUAEのほか、バーレーンとスーダンを訪れる。イスラエルではネタニヤフ首相と会談、周辺国への影響力浸透を図るイランに対する共闘を確認。イスラエルとの経済関係強化を目指す中国への対応も議論したもよう。
バーレーンはUAEに続き、イスラエルとの国交樹立に関心を持つ国として名前が挙がる。米海軍第5艦隊の司令部があり米国との結びつきも深い。スーダンは2月にイスラエルとの関係改善で合意している。
13日に発表された国交正常化合意を受け、イスラエルとUAEの間では関係改善が進んでいる。ただ、イスラエルは実戦配備済みの米国製ステルス戦闘機F35など最新兵器のUAEへの供与は、軍事バランスを崩すとして反対している。
一方、サウジは米政権が中東政策の軸足を置く重要国だが、パレスチナ問題が解決しない限りイスラエルと国交は持たないとし、UAEとは一線を画している。クシュナー氏は訪問で今後の連携について話し合う方針とみられる。
米政権は、国連安全保障理事会決議に基づく対イラン制裁の全面復活を目指すとしており、多方面からイランへの圧力を強化している格好だ。
また、24日には核問題をめぐり、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長が昨年12月の就任以来、初めてイランを訪問する。IAEAはイランが過去、秘密裏に核関連活動を行った疑いがある施設2カ所の査察を求めている。
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