トランプ氏、TikTok米国事業の売却を命令 毎日新聞 - 毎日新聞 - 2020年8月15日
トランプ米大統領は14日、人気動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する中国企業の北京字節跳動科技(バイトダンス)に対し、同社が2017年に買収した米動画共有アプリ「ミュージカリー」の株式や顧客データを90日以内に売却するよう命じた。ミュージカリーのアプリはすでにティックトックと統合されており、事実上、ティックトック米国事業の売却を命じる内容となる。
ティックトック米国事業を巡っては、米マイクロソフトが9月15日までに買収交渉をまとめる方針を示している。トランプ氏は今月6日にも、米企業に対し、バイトダンスのティックトック事業との取引を9月20日から禁止する大統領令を出しており、今回の大統領令でティックトック事業を売却せざるを得ない状況に追い込む狙いだ。
大統領令は、バイトダンスのミュージカリー買収が「米国の安全保障の脅威となる可能性がある」と指摘。ミュージカリーの株式や資産、顧客データをすべて売却するよう命じた。
ミュージカリー買収を巡っては、海外企業の米国内投資を審査する対米外国投資委員会(CFIUS)が安全保障上の問題がないか調査している。CFIUSを所管する米財務省のムニューシン長官は14日、「ティックトック利用者の個人データの流出を防ぐため、CFIUSとして今回の大統領令の発動を提言した」との声明を出した。【ワシントン中井正裕】
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