2021年11月2日火曜日

ロシアメディア「軽い苦みを伴う勝利」 衆院選、自民の議席減に 毎日新聞 - 毎日新聞 - 2021年11月1日

  衆院選の結果について、ロシアのメディアは「与党・自民党が絶対安定多数の維持に成功した」(タス通信)などと速報した。露紙イズベスチヤは自民党が議席を減らしたことを「軽い苦みを伴う勝利」と表現する一方、長い統治経験を持つ自民党が有権者の間で「信頼できる政治勢力」との定評を得ていると指摘。有権者の「慣れ」によって長期政権を維持できていると分析した。

 プーチン大統領は10月21日の外交問題に関する国際会議で、安倍元政権で外相を務めた岸田文雄首相について「非常に経験豊富で日露関係や外交問題に取り組んできた。安倍晋三元首相とも政治的に非常に近い」と指摘。「対露政策の連続性を見ることになるだろう」とし、ロシアに融和的だった安倍元政権の政策の継続に期待を示した。

 ただ、ロシアのメディアの間では岸田政権が選挙後に親米路線を強めることや防衛力の増強に乗り出すことを警戒する声も出ている。イズベスチヤ紙は「日本は外交や防衛分野で米国に大きく依存しており、選挙後もこれは大きく変わらない」とする専門家のコメントを紹介。岸田氏が防衛費の増大や敵基地攻撃能力の保有に前向きであることも伝えた。【モスクワ前谷宏】

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