2021年1月1日金曜日

【米大統領選2020】 共和党の上院議員、議会でバイデン氏勝利に異議表明へ BBC News - BBCニュース - 2020年12月31日

来年1月6日に米上下両院で予定されている大統領選の選挙人団投票の結果承認で、与党・共和党のジョシュ・ホーリー上院議員(ミズーリ州選出)は30日、ジョー・バイデン次期大統領の勝利に真っ先に異議を唱えるつもりだと明らかにした。12月14日に行われた選挙人団投票では、バイデン氏が過半数の票を獲得して現職のドナルド・トランプ大統領を破ることが確認されている。 ホーリー上院議員は、大統領選で広範な不正行為があったことを示す証拠がないにも関わらず、選挙の完全性に懸念があると主張した。 ホーリー上院議員に加え、下院でも複数の共和党議員が下院でも複数の共和党議員が異議を申し立てる姿勢。このため、選挙人団の投票結果について1月6日の連邦議会で異例の審議と採決が行われるのは、ほぼ確実な情勢になっている。しかし、上院では共和党幹部もバイデン氏の勝利を認めているだけに、一部の共和党議員の動きによって選挙結果が覆る見込みは薄い。 今月14日の選挙人団投票では、全米50州とコロンビア特別区(首都ワシントン)で選挙人538人が投票し、バイデン氏が306票、トランプ氏が232票をそれぞれ獲得した。先月3日の大統領選でもバイデン氏が306人、トランプ氏が232人の選挙人を獲得する結果だったため、各地の選挙人は有権者の投票結果に沿って投票したことになる。 各州の選挙人による投票の結果は首都ワシントンに送られ、来月6日に連邦上下両院の合同会議で開票・集計される。新大統領と新副大統領が就任宣誓を行う大統領就任式は。同月20日に予定されている。 選挙での敗北以来、トランプ氏は大掛かりな不正があったと繰り返し主張している。しかしそのような事実は立証されておらず、トランプ陣営や支持者の訴えは各地の裁判所で相次ぎ退けられている。 ホーリー氏の主張 ホーリー上院議員は、「いくつかの州で、特にペンシルヴェニア州で、それぞれの州選挙法に沿って投票が実施されなかったという事実を提起しないまま」選挙人団投票の結果を認定することはできないと述べた。 「少なくとも議会は不正投票疑惑を調査し、選挙の完全性を確保するための措置を取るべきだ。それなのに議会はこれまでのところ対応していない」 現在1期目のホーリー上院議員は、いずれ大統領の地位に野心を抱いていると見られている。 ホーリー氏は最終的な選挙結果を覆せるような不正行為については明確に述べなかった。 こうした中、米小売最大手ウォルマートは公式アカウントで、ホーリー氏について「潔くない」「負け惜しみ」だとツイート。後に謝罪を余儀なくされた。 ウォルマートは当該ツイートを削除し、同社ソーシャルメディアチームの担当者が誤って投稿したものだと釈明した。 ホーリー氏はウォルマートに対し、「あなた方は7500万人のアメリカ人を侮辱した。せめて、奴隷労働を使っていることについて謝罪したらどうだ」とツイッターで反論した。 議会でどうなるのか 選挙人団の投票結果が1月6日に連邦議会の上下両院合同会議で開票され、勝者が最終的に宣言される段取りは、合衆国憲法で決まっている。通常は手続きに過ぎず、上院議長でもある副大統領が、次期大統領を正式にここで発表していた。 この選挙人団の投票結果について、上院と下院の双方の議員が異議を申し立てた場合は、2時間を上限に審議し、採決することになっている。各州の選挙人団投票の結果を退けるには、両院の合意が必要となる。 連邦下院は現在、民主党が多数派。共和党が僅差で多数の上院でも、共和党幹部のミッチ・マコネル院内総務や複数の共和党幹部を含め、一部の共和党議員もバイデン氏勝利を認め、異議を唱えないと姿勢を明示している。それだけに、連邦議会は選挙人団投票の結果を通常通り承認する見通し。 しかし、上院のホーリー議員に先立ち、下院では共和党のモー・ブルックス議員(アラバマ州選出)が異議を申し立てると表明しているため、1月6日に選挙人団の投票結果について異例の審議と採決が行われるのは、ほぼ確実な情勢になっている。 ほかの共和党員は何と 共和党幹部のミッチ・マコネル上院院内総務は共和党員に対し、トランプ氏を支持するのか有権者を支持するのかという、政治的に見苦しい、忠誠心を試すようなまねを議員に強要しないよう促している。 マコネル氏は今月初め、共和党員への個人的な電話の中で、異議申し立てをめぐる採決は「悲惨」なものになると述べた。 上院共和党のジョン・スーン院内幹事も、「ぼろぼろの犬のように負ける」のは目に見えており、「最終的な結果」が明らかなのだから意味がないと警告した。 バイデン陣営の反応 バイデン次期大統領の報道官に就任するジェン・サキ氏は報道陣に、ホーリー氏の行動は「ふざけた茶番」で、目立とうとしているだけだと批判した。 「アメリカ国民は今回の大統領選で決定的な声を上げ、8100万人がジョー・バイデンとカマラ・ハリスに投票した」 「議会はこれまで4年ごとに繰り返してきた通り、今回の選挙結果を認定するはずだ」

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