2020年11月17日火曜日

NY株3万ドルの大台目前、最高値更新  朝日新聞社 - 朝日新聞デジタル - 2020年11月17日

週明け16日の米ニューヨーク株式市場は、新型コロナウイルスのワクチン開発の進展をめぐる米製薬企業モデルナの発表を受け、主要企業でつくるダウ工業株平均が大きく続伸した。前週末比470・63ドル(1・60%)高い2万9950・44ドルで終え、終値での史上最高値を2月以来ほぼ9カ月ぶりに更新。3万ドルの大台が目前に迫っている。  モデルナは16日、ワクチンの最終の臨床試験(治験)で94・5%の有効性があったと発表した。数週間以内に、米食品医薬品局(FDA)の緊急時使用許可(EUA)を申請するという。  米製薬大手ファイザーも前週、開発中のワクチンに90%以上の有効性があったと発表している。市場では、ワクチンの早期実用化への期待が一段と高まり、エネルギーや航空、レジャーなど新型コロナの打撃が深刻だった銘柄が大きく買われた。  ダウ平均は2月12日に過去最高値(2万9551・42ドル)をつけた後、新型コロナの感染拡大を受けて3月に2万ドルを切る水準まで急落。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融緩和や米政府の巨額の財政支出を支えに経済再開が進んだことを受け、米株価も回復を続けてきた。  16日はハイテク株が多いナスダック市場の総合指数も上昇。前週末比94・84(0・80%)高い1万1924・13で終えた。(ニューヨーク=江渕崇)

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