2020年11月16日月曜日

世界経済は同時回復へ、来年3月から勢い増す- モルガン・スタンレー

Enda Curran 2020年11月16日 22:08 JST 世界経済は同時回復に向かっており、2021年3月から勢いを増すだろうと、チェタン・アーヤ氏らモルガン・スタンレーのエコノミストらが予想した。   アーヤ氏らは「V字回復の次段階」と題したリポートで、財政および金融政策の強力な支援に後押しされて先進国と新興国の両方が、世界的なリフレの次段階をけん引すると予想。世界の経済成長率は2021年に6.4%に達するとの見通しを示した。 2021年はリスクオンの年、「回復を信じよ」-モルガン・スタンレー   リポートは「当社の成長予測は依然、特に米国と新興市場についてコンセンサスよりも相当高い」とした上で、「当社とコンセンサスとの違いは、新型コロナウイルスショックが民間部門のリスク意欲に与える影響と大規模な景気刺激政策の効果に関する評価にある」と説明した。   モルガン・スタンレーによると、2021年の世界の成長の際立った特徴は以下の通り。 より広範な国・地域での経済再開と現在実施されている異例の金融・財政支援が同時回復を主導 米国の経常赤字拡大と低い実質金利、ドル安、中国のリフレ政策、新興国自身の緩和的な国内マクロ政策で、新興国は急回復 特に米国でインフレ動向が変化する。失業率を速やかに新型コロナ危機前の水準に戻そうとする政策取り組みによって、賃金上昇圧力とインフレが21年後半に高まる見込み。個人消費支出(PCE)のコア価格指数上昇率は21年後半に2%に達し、22年前半またはそれ以前にこれを突破する公算   強気の経済見通しに対するリスクは、ウイルスとワクチン開発の展開だとエコノミストらは指摘。   「もう少し先を見ると、21年後半からインフレが上振れするリスクがあり、連邦準備制度の政策期待に破壊的な変化を生む可能性がある」との見解も示した。

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