2020年10月1日木曜日

第五のがん治療「光免疫療法」が世界に先駆けて日本で実用化された理由   大西 康之 - 文春オンライン - 2020年9月30日

「がん腫瘍はがん細胞とがんを助ける細胞(悪玉)と、がんと闘う細胞(善玉)のミックスチャー。既存の三大治療法(手術、抗がん剤、放射線)はその一切合切を取り除くやり方で、がんと闘う細胞まで痛めつけてしまう。光免疫療法は体の毒にならない化学物質を使って、がん細胞だけを狙い撃ちにする。攻撃と防御を両方行える治療法だ」 「これはいける」直感から個人で数百億円を投じた  狙撃手のように悪玉細胞だけをやっつけるのがミソ。善玉細胞を残すので患者の体への負担が少なく、治療後のQOL(生活の質)が低下しにくい。 「アキャルックス」はEGFRを発現しているがん細胞にしか結合できない。EGFRを発現するのは、がん全体の約2割で「EGFRを発現しないがん細胞にも結合する抗体を見つけること」(小林氏)が次の課題だ。すでにいくつかの候補物質が見つかっている。楽天メディカルが次に挑戦するのは、再発転移性頭頸部扁平上皮がんなどになりそうだ。

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