2020年10月22日木曜日

いじめ認知、過去最悪61万件…命にかかわる事案や不登校の「重大事態」も最多723件 10/22(木) 17:17配信 6  全国の小中高校と特別支援学校で2019年度に認知されたいじめが、前年度から7万件近く増えて61万2496件に上り、過去最多だったことが22日、文部科学省の問題行動・不登校調査でわかった。いじめを積極的に把握する意識の高まりを反映しており、命にかかわるいじめや、いじめが原因とみられる不登校を含む「重大事態」も2割増の723件で最多だった。  調査によると、いじめは、小学校48万4545件(前年度比13・8%増)、中学校10万6524件(同9・0%増)、高校1万8352件(同3・6%増)、特別支援学校3075件(同14・9%増)で、小学校はこの5年で4倍に増えた。内容は「からかいや悪口、脅し文句」が最も多く、「遊ぶふりをしてたたく、蹴る」、「仲間外れ、集団による無視」が続いた。  13年にいじめ防止対策推進法が施行されて以降、学校には、いじめの積極的な把握が求められるようになり、認知件数の増加が続いている。同省は「いじめを初期段階から積極的に認知した結果」としている。  重大事態のうち、児童生徒の生命や心身、財産に深刻な被害が生じた疑いのあるケースは301件(前年度比31件増)で、いじめで30日以上の不登校になったのは517件(同97件増)だった。95件は両方に該当している。自殺者は317人(同15人減)で2年連続で300人を超えた。いじめを苦にした自殺は小学校2人、中学校7人、高校1人の計10人だった。  「パソコンや携帯電話などの中傷」は06年度以降で最多の1万7924件に上り、SNS上でのいじめも増加傾向にある。一方、小中学校の不登校は1998年度以降で最も多い18万1272人(同10・2%増)だった。暴力行為は小中高校で7万8787件(同8・0%増)と過去最多だった。

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