2020年9月8日火曜日

プーチン氏を信奉 トランプ氏元腹心が暴露本  産経新聞 - 2020年9月8日  【ワシントン=住井亨介】トランプ米大統領の顧問弁護士を務めた元腹心、マイケル・コーエン受刑者が8日発売の暴露本で、トランプ氏がロシアのプーチン大統領について「世界一の金持ちだ」と信奉し、モスクワで計画していた高層ビル「トランプタワー」の最上階を無償提供する考えを持っていたことなどを明らかにした。  著書によると、トランプ氏はプーチン氏が国家を私企業のように運営していると認識し魅力を感じているという。コーエン受刑者は、トランプ氏について「いかさま師で嘘つき、詐欺師、弱い者いじめ、人種差別主義者」などと酷評した。  2016年の大統領選でトランプ氏は、ヒスパニック(中南米系)の有権者に関し「黒人と同様に彼らは愚かで私には投票しない」と発言したとしている。  コーエン受刑者は、トランプ氏と不倫関係にあったと主張する女性に支払った口止め料の経緯についても詳述しているが、ロシア疑惑の焦点となったトランプ陣営とロシアの共謀などで新たな事実は示さなかった。トランプ氏の手法について「勝つためには何でもするというのがビジネスモデルで、生き方だ」などと指摘し、11月の大統領選を前に警鐘を鳴らした。  コーエン受刑者は口止め料を支払ったとする選挙運動法違反の罪などで禁錮3年の判決を受けた。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた措置により、刑務所から釈放されて自宅拘禁となっている。

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