2020年7月26日日曜日
AFPBB News
米大統領選まであと100日 激動の国内、窮地に立つトランプ氏
AFPBB News 2020/07/26 01:41
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米大統領選まであと100日 激動の国内、窮地に立つトランプ氏
AFPBB News 2020/07/26 01:41
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ドナルド・トランプ米大統領(2020年7月7日撮影)。© JIM WATSON / AFP ドナルド・トランプ米大統領(2020年7月7日撮影)。
【AFP=時事】2020年米大統領選挙は26日、11月3日の投票日まであと100日となった。ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は世論調査での支持率が落ち込み、目玉イベントである共和党大会中止を強いられた上、対立候補に打撃を与えられずにおり、再選の雲行きは怪しい。
ドナルド・トランプ氏(赤)とジョー・バイデン氏(青)の支持率の推移。米政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」がまとめた各世論調査結果の平均データより。© VALENTINA BRESCHI, GAL ROMA / AFP ドナルド・トランプ氏(赤)とジョー・バイデン氏(青)の支持率の推移。米政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」がまとめた各世論調査結果の平均データより。
トランプ氏は23日夜、南部フロリダ州で来月予定していた共和党全国大会を、新型コロナウイルス感染拡大への懸念から中止すると発表した。だが米国の新型ウイルス流行は、トランプ氏から派手なパフォーマンスの場を奪ったのみならず、経済への深刻な打撃と、14万人を超えて増え続ける死者、政府に対する国民の信頼喪失ももたらしている。
米バージニア州スターリングにあるトランプ・ナショナル・ゴルフクラブ前で、ドナルド・トランプ大統領が乗った車の通過を待つデモ隊(2020年7月19日撮影)。© Olivier DOULIERY / AFP 米バージニア州スターリングにあるトランプ・ナショナル・ゴルフクラブ前で、ドナルド・トランプ大統領が乗った車の通過を待つデモ隊(2020年7月19日撮影)。
これに、人種差別や警察の暴力に抗議し爆発的に広がったデモ、極左グループ主導の暴動、右翼の陰謀論活発化、ロシアによる選挙干渉の恐れも重なり、米国は今や、激動の1960年代以降で最も深刻な社会不安に見舞われている。
「勝つこと」には飽きないと豪語するトランプ氏はここにきて、大統領選で民主党候補のジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領に敗北する屈辱を味わう可能性に直面している。トランプ氏はバイデン氏を「寝ぼけている」だとか、知能がないとこき下ろしているが、複数の世論調査ではそのバイデン氏に支持率で10ポイント以上引き離されている。
米国で人種差別と性差別に対する歴史的な抗議運動が巻き起こった2020年に、74歳のトランプ氏と77歳のバイデン氏が対戦することは時宜にかなっていないようにも思える。
トランプ氏は極端に恵まれた環境に生まれた大富豪であり、対するバイデン氏は上院議員を約30年、バラク・オバマ(Barack Obama)前政権で副大統領を2期務めた典型的な職業政治家だ。
だがトランプ氏とバイデン氏の戦いはそれでも、混乱と怒りを抱えた米有権者が耐えうる限りの動乱をもたらすだろう。
■支持率低迷も望みは消えず
トランプ氏は、新型ウイルスの流行に伴う経済活動の停止による雇用の大量喪失、人種問題をめぐる情勢不安、政府に対する信用低下への対応を迫られている。目下最大の問題である新型ウイルス流行については、米国人の3人に2人がトランプ氏の指導力を信頼していないことが世論調査で示されている。
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