リーマン時とは異なる、感染状況を見極めて補正検討=麻生財務相
[東京 10日 ロイター] - 麻生太郎財務相は10日の閣議後会見で、新型コロナウイルスの感染が拡大している現状は、リーマン・ショックとは様相が異なると強調した。
その上で「取り急ぎ、経済がどうにもならなくなっている状況ではない」と話し、2020年度補正予算については、感染の状況を見極めてから判断する姿勢を示した。
麻生財務相は、株価が下がっただけでリーマン・ショック級だとする見方に疑問を呈した。「今回、資金繰りが急激に忙しくなっているのは中小零細企業だ」と指摘し、大企業が資金繰りに窮したリーマン・ショックの時とは異なるとの見方を示した。
政府は10日午後、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえた第2弾の緊急対策を決定する。
株安・円高については「神経質な動きがみられている」と指摘。財政・金融政策で各国が適切に対応していくことを主要7カ国(G7)で合意していると述べた。
(和田崇彦 編集:田中志保)
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