■[アジア・太平洋]死者ゼロNZ「時間無駄にしない」
ニュージーランド(NZ)政府は、25日深夜に新型コロナの警戒レベルを最高の4に引き上げ、スーパーマーケットや薬局などを除く店舗やオフィスの閉鎖と、不必要な外出の禁止を命じた。屋外で他人と近づくなど「不適切な行為」があれば、身柄拘束もあり得る。
感染者数はここ数日で増加しているが、死者はゼロで重症者も少ない。早期のロックダウンに踏み切った理由を、アーダーン首相は「時間を無駄にする余裕はない。(封じ込めの)機会は限られており、あらゆる手段を尽くさねばならない」と説明した。
マレーシアでは、外出を食料品の買い物などに限る行動制限令が18日に発令された。期限は当初31日までだったが、4月14日まで延長された。学校や宗教施設はほぼ閉鎖されている。企業活動も在宅勤務以外は禁止された。金融や交通など基幹サービスと食料品など生活必需品の製造業は例外だ。
小さな子供がいる会社員らの家庭からは「自宅では仕事が思うように進められない」との声も出ている。州境を越える移動が原則禁じられており、地方に住む両親などに面倒を見に来てもらうのが難しいという。
各地に軍が展開し、スーパーなどで混乱が起きないよう目を光らせている。100人以上が拘束された日もある。スーパーでは時間ごとに入店できる人数を制限している。 (ジャカルタ 一言剛之、ハノイ 田中洋一郎)
0 件のコメント:
コメントを投稿