財政健全化を巡って自民党は、プライマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字化目標を堅持すべきとする報告をまとめる予定でしたが、議論が紛糾して先送りとなりました。
自民党・額賀元財務大臣:「政治家として、与党としてはですね、ポストコロナに向けてどういう準備をしていくのか、そういうことも議論していかなければなりません」
今回、議論された報告案では、高齢化と人口減少による「財政の構造的な問題」を解決しないまま、新型コロナに対する大規模な財政支出を行ったため、GDP(国内総生産)比で、「国際的に見ても例を見ない債務残高」になっていると指摘しています。
そのうえで、コロナ禍での財政支出は是認する一方、日本国債の格下げにつながらないよう中長期での歳入・歳出の改革を続けるべきだとし、2025年におけるプライマリーバランスの黒字化目標は堅持する必要があると強調しています。
これに対し、出席者からは「コロナ禍ではとにかく財政出動が必要だ」「プライマリーバランスの黒字化目標は撤回するべきだ」などの反論が噴出し、政府への報告案の了承は見送られました。
20日に再び議論し、まとめる方針です。
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