2020年12月22日火曜日

中国の「海水稲」研究、今年大きく進展  新華社 - 新華社通信 - 2020年12月21日

新疆ウイグル自治区カシュガル地区ヨプルガ(岳普湖)県の海水稲栽培拠点で、イネを収穫する栽培農家。(ヨプルガ=新華社記者/高晗)  【新華社長沙12月21日】中国は現在、国内に数億ムー(1ムー=約667平方メートル)ある塩類アルカリ土壌でこれらの土地に耐性を持つ「海水稲」を栽培し、食糧生産能力を向上させようとしている。これまで顧みられることのなかった塩類アルカリ土壌が将来、優良耕地に生まれ変わる可能性がある。  今年は塩類アルカリ耐性を持つ水稲品種の第一陣として4品種が国家水稲品種審定委員会の一次審査を通過した。査定証書の取得後に全国で試験栽培される。  10月14日には「中国ハイブリッド米の父」と呼ばれる中国工程院院士(アカデミー会員)の袁隆平(えん・りゅうへい)氏率いるチームが江蘇省農業技術普及センターと協力して育成したハイブリッド米品種「超優千号」が専門家グループによる鑑定を受け、1ムー当たり802.9キロの平均収量で、塩類アルカリ土壌での水稻栽培最高収量記録を更新した。  新疆ウイグル自治区カシュガル市や寧夏回族自治区石嘴山市、黒竜江省鉄力市、山東省東営市、山東省濰坊市、山東省青島市など計10万ムーの試験田で栽培された海水稲も9月25日以降、相次ぎ測定を受け、いずれも1ムー当たり500キロ以上の収量を実現した。  袁氏は、世界が新型コロナウイルスと闘う中、海水稲の栽培は食糧安全に対する人々の自信を高めたと指摘。単位面積の収量向上と栽培面積拡大によって中国は食糧自給を保障できると語った。

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