2020年8月14日金曜日

大統領選、マスク義務化で論戦 積極的なバイデン氏に「非科学的」とトランプ氏 毎日新聞 - 毎日新聞 - 2020年8月14日  11月の米大統領選で野党・民主党の候補指名を固めているジョー・バイデン前副大統領(77)は13日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため「すべての米国民が今後少なくとも3カ月間、屋外ではマスクを着用すべきだ」と述べ、全国の州知事に着用義務化の実現を呼びかけた。再選を目指す共和党のドナルド・トランプ大統領(74)は「バイデン氏の考え方は後ろ向きで非科学的。我が政権は違うアプローチを取る」と批判した。  バイデン氏は地元、東部デラウェア州で演説し、専門家の試算に基づいて、3カ月間のマスク着用を義務づければ「4万人の命が救われる」と説明。「着用することで同胞を守ってもらいたい。正しいことをしよう」と述べた。    これに対しトランプ氏はホワイトハウスでの記者会見で「着用は愛国的な行為だ」と述べる一方、「州によって置かれた状況や環境が違う」と述べ、一律義務化には反対の意向を表明した。そのうえで「大統領が国民一人一人に顔を覆うように命令する力を持つのなら、他にどんな権力を行使するのか」とバイデン氏を批判した。  現在、米国では35州や自治体レベルで「公共の場」や「ソーシャルディスタンスが確保できない空間」でのマスク着用が義務づけられている。バイデン氏は今春に国内での感染が拡大した直後から、国民にマスク着用を呼びかけている。トランプ氏は「着用による悪影響もある」などと主張。7月に方針転換するまで、専門家からの着用奨励の要請を拒否してきた。  米国内の感染者数は13日現在、約525万人で、死者は16万7000人に達している。【ワシントン高本耕太】

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