2020年8月24日月曜日

【花田紀凱の週刊誌ウオッチング】〈785〉総理の体調、担当医の〝衝撃の一言〟 総理がちょっと体調を崩したとなると大騒ぎする新聞、テレビ、週刊誌、そして野党。  2月以来147日間、1日も休まず、先行きの見えない正体不明の武漢ウイルス対策に取り組んできた総理をいたわる気持ちはないのか。「少しはお休みください」のひと言くらい言えないのか。  『週刊文春』(8月27日号)は早速、「安倍『眠れない』年内退陣Xデー」。  匿名の政治部記者などの談話をつないで、安倍晋三総理の体調不良や、菅義偉官房長官批判を。  しかし「本誌直撃に担当医が“衝撃の一言”」というのは、〈医師団の一人を直撃〉したら、こんな返事が返ってきたというだけ。  〈--GCAP(顆粒球吸着除去療法)を行ったのか。  「GCAPですか。それをやったか、やっていないかは何とも申し上げられない」〉  どこが〈衝撃の一言〉なのか 『週刊新潮』(8月27日秋初月増大号)のコラム「安倍総理『吐瀉(としゃ)物に鮮血』の緊急事態!」の方が、同じ匿名情報ながらやや踏み込んでいる。  心配だ。  それより、立憲民主党の枝野幸男代表、総理に「国会で健康状態を説明しろ」と要求しているが、首脳の健康状態は国家機密というのは常識だろう。  『週刊現代』(8/22・29)はトップで「医師100人アンケート 専門家会議も学者もマスコミも政治家も信用できない今『いったい誰の言うことを信用していますか?』」  「日本の新型コロナウイルスの流行はいつ収束すると思うか」の回答。  〈年内3% 来年前半11% 来年後半19% 2022年9% それ以降も続く58%〉 「自分が新型コロナに感染するのは怖いか〉への回答。  〈怖い59% 怖くない41%〉  「コロナの女王」岡田晴恵氏の評価。  〈評価する18% 評価しない82%〉  『ニューズウィーク日本版』(8・25)の大特集「コロナストレス長期化への処方箋」は絶妙なタイミングだと思ったが、やや期待外れ。   (月刊『Hanada』編集長)

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