2021年6月13日日曜日

菅義偉首相がG7で東京五輪開催表明「難局を乗り越えられることを日本から発信」 報知新聞社 - スポーツ報知 - 2021年6月13日

 新型コロナウイルスに直面する中、菅氏は「人類の努力と英知で難局を乗り越えられることを日本から発信したい」と強調。「強力な選手団を派遣してほしい」と要請した。日本政府によると、首脳の一人が「全員の賛意を代表して、東京大会の成功を確信している」と歓迎したという。  菅氏は、東京五輪・パラリンピックに関し「子供や若者に夢や感動を伝えたい。東日本大震災から復興を遂げた姿を伝える機会にもなる」と開催の意義を説明。さらに「安全安心な東京大会の開催に向けて、万全な感染対策を講じ、準備を進めていく。世界のトップ選手が最高の競技を繰り広げることを期待する」として、選手団の派遣を求めた。  2月19日に開かれたテレビ電話でのG7首脳会議でも、菅氏は「人類が新型コロナに打ち勝った証しとして(五輪を)開催する」と言及。その際、G7首脳は「日本の決意を支持する」との声明を出していた。開幕まであと1か月余りとなった現在も新型コロナ禍の中で五輪を開くリスクを指摘する声があるだけに、主要国のリーダーと国際社会に向け、改めて開催の意向を明言した形だ。各国首脳との個別会談でも万全の準備をアピールし、成果文書の共同声明に盛り込むよう働き掛けを強める。  ただ、新型コロナからの回復をテーマに、経済復興と女性の地位向上を巡って意見が交換される中、五輪開催への協力を求めたことは、菅氏が世界からの“お墨付き”を起爆剤に、自身の人気回復につなげようとしていると見る向きも。英紙ガーディアン(電子版)は、「菅氏の関心は、世界よりも国内に向けられているように思われる。五輪開催という不人気な決定に対し、国際的支援を求めているということだろう」と報じた。

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