2020年3月6日金曜日

© Reuters/ISSEI KATO 習近平主席の訪日は延期、新型ウイルス対応を優先=菅官房長官
[東京 5日 ロイター] - 菅義偉官房長官は5日午後の会見で、日中政府が予定していた習近平国家主席の国賓としての訪日について、2月末に楊潔チ共産党政治局員と「率直な意見交換を行い、それを踏まえやり取りを続け、その結果、双方の都合の良い時期に実施することになった」と発表した。
習主席は当初、4月に訪日する予定だった。訪日の具体的な時期は「今後両国間であらためて調整する」という。両国とも、新型コロナウイルスのさらなる感染拡大防止を最優先する。
官房長官は、訪日の延期によって日中関係に影響はないと指摘。日中のどちらが延期を提案したかについては明言しなかった。引き続き、国賓としての訪日を準備する。
習主席は当初、2019年の天皇陛下即位後の訪日が予定されていたが、トランプ米大統領が初の国賓として来日。習主席のの国賓訪日は2020年春で調整が進んでいた。
しかし、新型コロナウイルスの感染が拡大し、中国は3月5日に予定されていた全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の延期を決定。習主席訪日の際の日中案件などの協議を詰めることができない状態となっており、日本政府や与党内では延期観測も浮上していた。
2月末には訪日した中国外交トップの楊氏は、安倍晋三首相や茂木敏充外相、北村滋国家安全保障局長と協議を行っていた。

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