2020年7月19日日曜日

新華社通信 中国越境EC貿易、上半期は26%増 新型コロナで需要拡大 新華社 2020/07/19 01:03 天津港保税区にある百世菜鳥倉庫の作業現場。(6月18日撮影、天津=新華社配信)  【新華社北京7月19日】中国海関(税関)総署はこのほど、2020年上半期(1~6月)の貿易実績に関する記者発表会を開き、新型コロナウイルスの影響でモノの貿易額が前年同期比3.2%減に落ち込む中、越境電子商取引(EC)貿易が2桁成長を達成したと発表した。  同署の李魁文(り・かいぶん)報道官によると、全国の越境EC管理システムを経由して通関した輸出入商品は26.2%増えた。うち輸出が28.7%増、輸入が24.4%増だった。  地方の統計データからも、越境EC貿易の急成長ぶりがうかがえた。河南省鄭州市の「鄭州航空港経済総合実験区」では取扱件数が前年同期の2.8倍に当たる6094万6千件、取扱高が2.2倍の47億2千万元(1元=約15円)に上った。  中国EC大手アリババグループ傘下の海外向けECサイト「全球速売通(アリエクスプレス)」では、新型コロナが海外でも広がり始めた3月の新規出店数が前月の2.3倍となり、中国製の家電や玩具、電子製品などの海外での売り上げが急増した。スペイン市場では冷蔵庫が8倍に膨れ上がり、欧米市場ではウィッグの成約額が倍増した。  商務部研究院国際市場研究所の白明(はく・めい)副所長は「新型コロナの感染が広がる中、越境ECは他の貿易方式とは異なる強みがあった。国も多くの支援策を打ち出した」と指摘。商務部の高峰(こう・ほう)報道官も「政策や制度、管理の強化とサービスの刷新を進め、越境ECの健全で秩序ある発展を後押しする」との方針を示している。

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