2020年7月28日火曜日

© 読売新聞 27日、米ニューヨーク州で、モデルナなどが開発中のワクチンの臨床試験で注射を受ける女性(左、AP)  【ワシントン=船越翔】米バイオ企業モデルナは27日、開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、最終となる第3段階の臨床試験を始めたと発表した。米国では初めての最終段階の臨床試験で、約3万人が参加する。安全性や効果が確認できれば、来年から年間5億回分のワクチンを供給する予定だ。  トランプ大統領は27日の記者会見で、モデルナの臨床試験について「今日の発表を誇りに思う。米国は記録的な速さでワクチンを開発し、ウイルスを打ち負かす」と語った。  モデルナは米国立衛生研究所(NIH)と共同でワクチンを開発しており、これまでの臨床試験では一定の効果が確認された。米政府は最終段階の支援のため、4億7200万ドル(約500億円)の追加資金をモデルナに投じる方針だ。  また、米製薬大手ファイザーと独製薬企業ビオンテックも27日、共同開発中のワクチンの第2、第3段階の臨床試験を始めたと発表した。約3万人が参加し、米国やドイツ、ブラジルなど約120か所で進める。  新型コロナのワクチンを巡っては、英製薬大手アストラゼネカも既に最終の第3段階を実施中だ。

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