2020年3月5日木曜日


(ブルームバーグ): 5日の東京株式相場は上昇。米国での新型ウイルス対策の進展や大統領選への懸念が後退し、景気の先行き不安がやや和らいでいる。医薬品やサービス、情報・通信といった内需関連が上がり、化学と精密機器も高い。
TOPIXは前日比13.89ポイント(0.9%)高の1516.39-午前終値日経平均株価は同199円50銭(0.9%)高の2万1299円56銭
〈きょうのポイント〉
米下院は新型ウイルス対策で8400億円規模の緊急歳出法案可決ー上院は週内に採決2月の米ISM非製造業景況指数は57.3、予想外の上昇米ADP民間雇用者数、2月は18.3万人増と市場予想上回るバイデン氏9州、サンダース氏は加州含む4州で勝利確実-スーパーチューズデー
  野村証券投資情報部の若生寿一エクイティ・マーケット・ストラテジストは、新型ウイルスに対して「各国で政治が後手後手にまわる中、米国が予算をつけて対策を打ってきたことは、米ヘルスケア業界だけでなく市場全体としても評価できる」と述べた。
  4日の米国株が急反発したことや為替市場の円高一服で日本株は上昇して始まった。東海東京調査センターの隅谷俊夫投資調査部長は米国株高について、「民主党の大統領候補選でバイデン氏が優勢と出てきたのが要因」だと指摘した。雇用などの指標で足元の米経済堅調が確認され、来年以降の景気不透明感も後退している。
  東証33業種では医薬品が値上がり率とTOPIX上昇寄与度で上位。前日の米国株市場で医薬品株が買われた流れを引き継いだほか、新型コロナウイルスの治療薬開発に着手すると発表した武田薬品工業の上昇が貢献している。

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