2018年9月21日金曜日

文大統領、訪朝結果を国民に報告へ

【ソウル時事】北朝鮮訪問を終えた韓国の文在寅大統領は20日、ソウル市内の特設プレスセンターで記者会見し、金正恩朝鮮労働党委員長が「できるだけ早く非核化を終え、経済発展に集中したい」と表明したことを明らかにした。正恩氏はまた、ポンペオ米国務長官の訪朝やトランプ大統領との2回目の首脳会談を速やかに実現したいと希望を示したという。
 文氏は「今回の南北首脳会談を通じ、米朝間の対話が再開される条件が整ったと考える」と強調。「2回目の首脳会談が必要だ。首脳会談を通じ、こう着局面が打開されれば、非核化合意はもっと速く進む」と期待を表明した。
 文氏は23日、国連総会出席のためニューヨークを訪れ、現地時間の24日にトランプ米大統領と会談する予定。「(正恩氏と)論議した内容のうち、合意文に盛り込まれなかった部分もあり、トランプ氏との会談で伝える計画だ」と述べ、朝鮮戦争の終戦宣言について「年内実現を目標としており、トランプ氏との会談で論議したい」と意欲を示した。
 文氏は「終戦宣言は戦争を終結させ、敵対関係を終息させるという政治的宣言で、平和協定は完全な非核化が実現する最終段階で締結される」と説明。「それまでは、既存の休戦体制は維持される。国連軍司令部の地位、在韓米軍の必要性についてはまったく影響がない」と強調、「正恩氏も同様に考えていることを確認した」と述べ、懸念払拭(ふっしょく)に努めた。
 北朝鮮北部の白頭山を訪れた文氏は20日午後、2泊3日の訪朝日程を終え、専用機でソウル郊外の軍用空港に帰着した。

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